顎の骨が少ない人のためのインプラント治療

当院は、患者様の口腔状態によって治療方法を変えて、患者様にとって最も適した治療方法を選択いたします。
例えば、骨が少ない・骨が薄く、インプラント治療が難しい場合、インプラントを成功させるための補助的な手術があります。
それが骨の移植です。
骨の移植術には、病状に応じてたくさんの種類があります。
不足している骨の量によって、移植する骨も変わっていきますし、元からある骨で十分に対応できる場合ももちろんあります。
どんな場合だとしても、患者様一人一人の口腔内の状況は異なりますので、レントゲン写真・ CT 撮影をして診断をしましょう。
また、骨造成や骨移植は非常に高い技術が必要ですので、全ての歯科医師ができるわけではありませんが、当院は治療経験豊富な熟練のインプラントの専門医が担当いたしますので、安心して手術を受けることができます。

治療の種類

ソケットリフト法

ソケットリフト法は、上顎の骨を再生するための治療方法であり、口腔内から上顎洞底部を持ち上げて隙間を作ることにより、再生療法や骨移植などで骨造成を誘導する治療法です。上顎臼歯部にインプラントを埋入するために十分な長さが足りない場合に行われます。

サイナスリフト法

サイナスリフト法は、上顎と上顎洞との距離が狭く、そのままではインプラントは不可能な場合(骨の高さが4mm以下でソケットリフト法では対応できない)に行う治療方法です。サイナスリフト法は、治療時にインプラントを同時に埋入しませんので、骨が完全に安定し、治療が完了するまで4~6ヶ月くらいの期間がかかってしまいます。
※上顎の骨の高さが 4mm以下の場合には、この方法以外にインプラントを行うことは不可能です。

GBR法(骨組織誘導再生法)

GBR法(骨誘導再生法)は、骨の再生を促す特殊な膜(メンブレン)を使用して骨幅や高さが足りない患者様の骨量を増やす方法です。
骨量が少ないことにより、インプラントが完全に骨の中におさまりきらず、その一部が骨の外側に露出してしまうといった場合に、露出してしまった部分にメンブレンと呼ばれる人工膜を覆い被せることによって骨の再生を促進するための方法です。

スプリットクレスト(歯槽堤分割術)

スプリットクレスト(歯槽堤分割術)は、歯周病や歯の喪失によって骨量が不足している場合や骨が必要な量よりも痩せてしまっている場合に、クサビのような形の特殊な器具を骨の頂上部に挿入し、二分割して骨を広げて、その隙間にインプラントを埋入する方法です。インプラントと骨の間に骨補填剤(患者様自身の骨や人工骨)で満たすことにより、骨を再生することができます。

CGFを用いた治療とは

顎の骨が少ないため通常のインプラントの手術が難しい場合、患者自身の骨や人工骨を移植し、骨を手術可能な厚みにする必要があります。その際に、患者から採取した血液からPRPという血漿を作成し、これを移植した骨に混ぜることで、治癒力を促進する手法がこれまですすめられてきました。しかしこの方法ではアレルギーや感染の可能性がある添加物を使用する必要がありました。そのリスクを回避する為、CGFという完全に患者自身の血液のみで作られる成分を用いての再生療法が、インプラント治療に大きな効果を見せています。

AFGのメリットとは

AFGとは、インプラント手術を行うにあたり、顎の骨量不足を解消するための再生治療に用いられる物質です。患者の自己血液のみから作られるためリスクが少なく安全とされていて、生成方法も共通するCGFと併せて用いられることが多いです。CGFとの違いとして、AFGは骨補填材に混ぜると固まる性質があるため、造成しやすいことが特徴です。効率よく骨の再生治療を進めて、患者への負担が少ないインプラント治療を行うことができます。